古くなった珠数は、京都だけでなく全国各地より寄せられます。
長い間使ってその役目を終えた珠数を
使用してきた人や珠数の製作に関わる職人たちが
感謝の気持ちを持って見守る中、丁寧にお焚き上げされます。
毎年、何千、何万という数の珠数がこの日に供養されます。
例年、珠数のお焚きあげをお願いしている釜堀師が、天台宗「千日回峰行」で最難関とされる「堂入り」を達成され、不動明王の化身「当行満阿闍梨(とうぎょうまんあじゃり)」となられました。
当組合では、使わなくなった念珠、珠数を供養する「珠数供養」を毎年11月23日、京都市・修学院にある天台宗総本山、比叡山延暦寺の別院「赤山禅院(せきざんぜんいん)」にて執り行っております。例年、紅葉の時期に開かれるこの会では、天台宗の修行の中でも随一の厳しさと言われる千日回峰行を満行した大阿闍梨による加持祈祷などを行い、全国各地から寄せられた念珠、珠数を供養します。
使われることのなくなった念珠、珠数は、そのまま捨ててしまうのではなく、然るべき扱いを選ぶのが一般的です。「珠数供養」での供養をご希望される場合は、供養会の当日にご持参いただくか、お近くの珠数取扱店にお問い合わせの後、ご依頼ください。また、赤山禅院では郵送も受け付けております。ご供養料を添えて下記までお願いいたします。
赤山禅院(せきざんぜんいん)は平安時代の888年に、日本の仏教において大きな役割を果たした祖師の一人、「慈覚大師 円仁(えんにん)」の遺命によって創建された天台宗総本山・比叡山延暦寺の別院です。
円仁(794年~864年)は、838年、遣唐使船で唐に渡り、苦労の末に天台教学を修めました。その行程を守護した赤山大明神に感謝し、赤山禅院を建立することを誓ったとされます。
帰国した円仁は、第三世の天台座主(てんだいざす/延暦寺の僧職の最高位)として天台密教の基礎を築きましたが、寺院建立の念願を果たすことはできませんでした。その遺命を受けた第四世天台座主・安慧(あんね)によって開創されて以降、1100年以上もの時を経て、数々の由緒が重なり、様々な信仰を集めています。
また、天台宗の修行の中でも随一の荒行と知られる「千日回峰行(せんにちかいほうぎょう)」の行程に含まれるなど、その関わりは深く、住職は千日回峰行を満行した大阿闍梨がつとめております。
ところ | 〒606-8036 京都府京都市左京区修学院開根坊町18 |
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電 話 | 075-701-5181 |
アクセス |
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※駐車場はございません。公共交通機関をご利用ください。